筋肉や皮膚の衰えは顔のたるみの直接的要因ですが、それらを引き起こす間接的な原因も存在します。その主な原因の一つといえるのが、睡眠不足です。睡眠というのは肌の成長と密接な関係があり、しっかりと眠ることで成長ホルモンが分泌され、肌の細胞のターンオーバーがおこなわれます。逆にいえば、睡眠不足になると成長ホルモンが十分に分泌されず、ターンオーバーも乱れてしまうことになります。その結果、コラーゲンの減少を招き、肌をたるませてしまいます。
しかも、睡眠はただ眠ればいいわけではなく、質の良い眠りを確保する必要があります。最近の肌のゴールデンタイムは、入眠後3〜4時間までの眠りの質が重要であることが分かってきました。このゴールデンタイムには、肌のハリや弾力を維持するために必要な働きも行われますし、ターンオーバーの促進、成長ホルモンの分泌を促し、新陳代謝を高めていくためには熟睡できる環境を確保することも大切です。肩コリも顔のたるみを引き起こす原因。
肩コリというのは血行不良や筋肉の緊張などによって引き起こされます。例えば、デスクワークなどで前傾姿勢をとり続けていると頭を支える首や肩の負担が増加したり、現代人に多いスマホやパソコンを長時間見ていると、目の周辺の神経が緊張してそれが首や肩の筋肉の緊張につながります。
また、慢性的なストレスによって筋肉が常時緊張していたり、運動不足で血液循環を促す筋力が低下して血行不良になったりすると肩コリを引き起こします。一度肩コリが起きると肩の筋肉はますます硬くなり、肩や首のまわりが血行不良になりやすくなります。肩の筋肉が硬くなると顔の筋肉が引っ張られて下垂します。それに、首まわりの血液が停滞すると顔にも老廃物や余分な水分が溜まりやすくなり、顔がむくむ原因になります。