日常的に溜まった首の疲れを放置してしまうと、首がむくみ、さらに首が凝りやすく疲れやすくなってしまいます。ここではコリを感じる前にも気が向いた時に行えるリンパマッサージの方法をご紹介します。普段首のケアをできていないと感じている方は是非実践していただき、ルーティーンとして毎日継続し、変化を感じてみてください。
左側の鎖骨の下、心臓の少し左上を右手の人差し指、中指、薬指の三本指の腹を使い擦り上げていく。この時、指は往復させず、心臓から肩側に向かうように内側から外側への一方向の向きに行います。1分間、指が疲れてきたら、右手をグーの形にして、内側から外側へ円を描くように行ってもかまいません。
次に鎖骨のリンパを流していきます。まずは、左側の鎖骨から行います。右手をチョキの形にして、人差し指と中指で左の鎖骨を挟みます。今回も鎖骨の内側から外側へ向かって二本指の腹で擦り上げていきます。この時に摩擦で痛い方はボディークリームなどを塗り、滑りやすいように優しく行いしましょう。またゴリゴリとした痛みの感じる方は、そのゴリゴリはリンパに詰まった老廃物になりますので、重点的に行います。特に痛みのない方は日頃からリンパを流せている証拠なので優しくリラックスして行い、自分を褒めてあげましょう。
1分間行えたら次は右の鎖骨です。同じように左手でチョキの形を作り、二本指で鎖骨を挟みます。体の内側から外側へ一方向に擦り上げて、リンパの流れをサポートしてあげましょう。
次に首のリンパを流していきましょう。
首を右側に傾けた時、左横に首筋が出てくると思います。その首筋を右手で軽くつまみ上から下の一方向にほぐしていきます。この時はなるべく皮膚ではなく、筋肉を掴んであげましょう。首の左横を1分間この手順でほぐした後、首の前部分に移ります。首の前を同じように右手の親指と人差し指でつまむと皮膚の下にコリッとした筋のようなものが掴めると思います。そこをほぐすようにして、顎の下あたりから鎖骨の方まで、上から下に掴みほぐしていきます。1分間行った後、マッサージする手を左手に変え、右の首を同じ手順でほぐしていきます。
首の横側、前側ともに皮膚の下にある筋まで掴み、上から下へ掴みながらほぐしていきます。こちらも横側を1分、前側を1分行います。
次に耳たぶの下、首のリンパのゴミ箱と言われる耳下腺リンパ節をしっかり流していきます。
耳たぶの裏側に柔らかい窪みがあると思います。その部分に中指の腹を当て、円を描くようにゆっくり触りほぐしていきます。こちらは片側ずつ行っても、両側同時に行っても構いませんので、ご自身がリラックスしながら心地よい程度の強さで行いましょう。
首のリンパのゴミ箱を1分間しっかりとほぐせたら、いよいよ首のむくみをとる準備が整いました。フェイスラインから鎖骨ラインまで上から下へ両掌を使い、一方向にさすりながらリンパを流しましょう。耳の裏側から鎖骨、顎ラインから鎖骨、反対側の耳裏から鎖骨、と首周りを万遍なく優しく撫でるように上から下へ両手を交互に使い流します。
最後は首のストレッチです。右手を頭の上に乗せ、首を右側へと倒します。左側の首の筋がゆっくりと伸びていることを確認し、1分程度キープします。この時、呼吸は止めずにリラックスして行いましょう。次に左手を頭の上に乗せ、首を左側へと倒します。こちらも同様にゆっくりと伸ばしていきます。
次に両手を頭の上にのせ、首を前に倒します。首の後ろ側がしっかりと飛びていることを確認し、深い呼吸をしながら1分間行います。
最後に首の前側を伸ばすように首を後ろへと傾けます。
この一連の流れを行うことで、首のむくみの原因であった老廃物が表面に出てきている状態になります。ですので、最後に仕上げをして終了します。
仕上げは1番最初に行った心臓の左側をさする動きです。こちらを心臓の左側から鎖骨へ、内側から外側に右手を使い擦り上げていきます。首がスッキリとしたら終了します。