便秘と言っても様々な症状がありますが、日本内科学会では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」を便秘と呼びます。 女性に多く見られ、排便痛、腹痛、腹部膨満感、食欲不振などの症状の他にも、肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもある便秘。悩まされている方は多いのではないでしょうか? そんな便秘に意外と手軽で効果的なのがマッサージです。お腹や腰をマッサージすると、直接大腸への刺激となって、ぜん動運動(腸の内容物を移動させる働き)が促されるからです。 毎朝起床前に布団の中で寝ころびながら、もしくはトイレに座った時などにマッサージをする習慣をつけましょう。
1,仰向けに寝てひざを軽く曲げます(座った状態でも大丈夫です)
2,リラックスしてお腹の力を抜き、両手の親指以外の4本の指を重ねるように合わせて大腸の形に添って時計回りに圧迫していきます。最初はおへその右斜め下からスタートします。
3.次におへその右斜め上、おへその上、おへその左斜め上、という順に指先で圧迫していきます。
4.最後はおへその左斜め下から大腸の出口の辺りですが、この辺りは排泄物が溜まりやすい場所です。少し硬くなっているところがあれば便が溜まっている証拠なので、便を押し出す気持ちでしっかりと流していきましょう。
このマッサージの注意点は時計回りに行う事です。反対周りにすると腸の動きと逆行してしまうので気を付けましょう。それと、息を止めないことも大切です。お腹の力を緩めるためにもゆっくり吐く息を意識して呼吸しましょう。深い呼吸をすることで自律神経も刺激されて 便意をもよおしやすくなるというメリットもあります。 そして強く押しすぎないことも大切です。気になる硬い部分があるからといって、ギューギュー強く押してしまうと腹痛やアザの原因になってしまうので、優しくマッサージしましょう。